[クイックGCR]の方法は、GCRの変更する2種類のコントロール（グレイレベルとスケルトンブラック）を使用します。[クイックGCR]の方法を使用する場合、グラフの線を直接編集することはできません。その代わりに、[グレイレベル] と [スケルトンブラック] のカーブ（曲線）を変更すると、グラフの線を変更します（図 2）。

• クイックGCR]（グレイレベル） - [グレイレベル] コントロールは、0%のグレイレベルからスケルトンブラックの移行ポイントの開始点までのプライマリブラック（K）とプロセスブラック（CMY）の比率を指定します。スケルトンブラックの量が[70]に設定した場合、グレイレベルは0%のグレイレベルから30％のグレイレベル（70%のスケルトンブラックの量の逆数）にKをCMY比率に設定します。
• スケルトンブラック - スケルトンブラックの[量]は、KからCMY比率で単色の黒に変更するグレイレベルのパーセンテージを決定します。単色の黒は、3つのラジオボタン（プライマリブラック、CMYブラック、CMYとプライマリブラック）で設定します。[プライマリブラック] は100%のグレイレベルにKだけを使用し、[CMYブラック] は100%のグレイレベルの作成にCMYを使用、そして[CMYとプライマリブブラック] は100%のグレイレベルを達成するために50%のKと50%のCMYを使用します。

[カーブ] の方法は、直接グラフ上で線を編集することができます。

• カーブの種類 - グレイレベルのパーセンテージのKからCMYの比率を変更するために、[バランス] を選択します（図 3）。[追加] は、プロセスブラック（CMY）とプライマリブラック（K）が同じ濃さであることを確実にするために、インクをどのくらい追加するかを青の線で表示します（図3）。これは濃い領域で彩度を増やし、カラーにより深みを与えることができます。このカーブのデフォルトは、グラフの下部で平坦な直線となっています。[追加]の設定は、通常、調整する必要はありません。グレイレベルのパーセンテージのKからCMYの比率を変更するために、[バランス]を選択します（図 4）。[追加]は、プロセスブラック（CMY）とプライマリブラック（K）が同じ濃さであることを確実にするために、インクをどのくらい追加するかを青の線で表示します（図3）。これは濃い領域で彩度を増やし、カラーにより深みを与えることができます。このカーブのデフォルトは、グラフの下部で平坦な直線となっています。[追加] の設定は、通常、調整する必要はありません。
• モードの編集 - マウスを使ってフリーハンドでグラフのGCR値を描くために、[スムーズ ]を選択します。線分を使ってGCR値を作成するには、[線] を使用します。
• 不透明度 - [不透明度]のスライダはCMYKファイルをRGBに変化する際に、プリマリブラックをどのように不透明にするかをコントロールします。これはRGBソースファイルに影響を及ぼしません。デフォルトの不透明度は255で、通常230よりも低く設定してはいけません。

トラディショナルの方法は異なるコントロールやカーブの種類を使ってGCR設定のより複雑な種類を設定します。グラフの黒い線はGCRを表示し、青い線はグレイバランスを表示します（図5）。

• 黒の開始 - [黒の開始] 値は、Kが使い始められている場所のグレイレベルのパーセンテージをコントロールします。
• 総ブラック - [総ブラック] 設定は、100%のグレイレベルでKをどれだけ使用するかをコントロールします。
• 総インク - [総インク] 値は、使用される総インクの量（すべてのカラーチャンネルを含む）を制限するために使用します。[総インク] 設定を変更すると、GCR（)黒線よりもグレイバランス（青線）により効果があります。
• ブラックカーブの種類 - [ブラックカーブの種類] は、KとCMYのGCR比にKを追加するために使用すするカーブの種類を設定します。このカーブを変更すると、グレイバランス（青線）も変更します。